腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

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腰痛を引き起こす『腰猫背』になりやすい立ち方・座り方・寝方などの改善法

猫背が腰痛とどのように関係するかについて、寝方や座り方などを交えて、対処法まで説明します。

こちらでは、仰向けが腰痛を引き起こす7つの原因と改善法の、1つ目と3つ目の原因である『軽症の猫背型』と『重症の猫背型』についてお話します。

猫背型とは腰猫背のこと

猫背とは、一般的には『肩甲骨周辺の背中が丸くなる姿勢』を指すのですが、細かく分類すると3つに分かれます。

  1. 首だけが下を向く首猫背(スマホ姿勢)
  2. 背中が丸くなる背中猫背(一般的な猫背)
  3. 腰部分で猫背になる腰猫背

ここでいう猫背型は、腰の反りが正常とは逆になった『腰猫背を指します。

まずは、軽症の猫背型の症状が引き起こされる原因について説明したいと思います。


軽症の猫背型(腰猫背)が症状をもたらす原因

腰まわりの筋肉は、本来の形である『腰が反った状態』で最も柔らかくゆるみます。

しかし、悪い姿勢や習慣で腰猫背が続いてしまうと、無理な負担が腰の筋肉に掛かり続けるため、次第にコリや固まりが強くなっていきます。

腰猫背の状態で、コリ固まった筋肉のまま仰向けで寝ると、背中側に出っ張った背骨が敷き布団や床に押される形になります。

そうすると、『腰猫背から適度に反った状態』に押し戻す力が腰に掛かるため、『筋肉や背骨が慣れるまで腰痛が出る』というのが、軽症の猫背型の特徴になります。


重症の猫背型の症状は歪みが大きな原因

軽症の猫背型の場合、筋肉が『背骨や骨盤などの骨(関節)』をコリ固め、スムーズに動けなくしてしまい、結果として仰向けの寝始めに腰痛が出ました。

重症の場合は、筋肉のコリが軽症の時よりもさらに強くなり、それが原因で背骨や骨盤の関節(骨と骨の連結部分)がさらに動けなくなるのが1つです。

また、背骨や骨盤に負担が掛かって歪みが起こり、異常な形で固まってしまうことで、関節が正常の働きをしなくなるのも1つになります。

軽症なら、仰向けで寝ても『筋肉や背骨が対応』すれば痛みも自然と消えますが、重症の場合は『体が寝方に対応できない状態』にまでなっています。

そのため、仰向けで寝たときの腰の痛みは、いくら時間が経っても軽減しませんし、場合によっては段々と強くなることもあります。


猫背型で『症状を引き起こす原因』の原因

猫背型で腰痛などの症状をもたらす原因は、筋肉のコリ(軽症)や骨格の歪み(重症)などである、とお話しました。

それらの筋肉や骨格の問題(原因)を『さらに引き起こす原因』について、立った姿勢と座った姿勢を中心にお伝えします。


立位で猫背型を引き起こす姿勢

立った姿勢で猫背型を引き起こす原因は、大きく分類すると3つあります。

1つ目が『かかと重心で立ったり歩いたりすること』で、2つ目が『前かがみの姿勢』で、3つ目が『中腰動作』になります。


かかと重心

かかと重心とは、立ったときに足の真ん中(土踏まずの部分)に体重が掛かるのではなく、かかと方面に体重が掛かる状態です。

かかとに体重が掛かると、お尻が少し出っ張った姿勢で立つことになるのですが、この場合は2つの姿勢が主に考えられます。

1つは、立った姿勢でお尻が出っ張り、その影響を受けて腰が反ってしまう『反り腰』の姿勢になります。

これに関しては次のページで説明していきます。

もう1つは、お尻と腰の両方が背中側に出っ張る『腰猫背』の姿勢になります。

つまりは、猫背型だから『かかとに体重の掛かる立ち方や歩き方をしている』という判断はできなくなります。


前かがみと中腰動作

前かがみと中腰動作は見分けが付きづらいですが、前にかがんだ状態で『力を使わない動作』を前かがみ、『力を使う動作』を中腰動作とこちらでは分けています。

前かがみは、洗い物をしたり掃除機を掛けるなどの日常生活や家事・育児などが多く、中腰作業は農作業や物運び、力仕事やスポーツなどが挙げられます。

前かがみも中腰動作も、お尻が出っ張る形で背中や腰全体が丸く曲がり、それが原因となり腰猫背の状態になります。


座位で猫背型を引き起こす姿勢

座った姿勢は、正座と女の子(アヒル)座り以外は、腰が丸くなる『猫背型』の姿勢になります。

まずは床(地べた)に座る姿勢ですが、あぐら、体育(体操)座り、足をまっすぐ伸ばして座る長座の3つが、腰猫背を作る原因になります。

椅子に座った姿勢もそうですが、腰の反りを意識してキレイに座ったとしても、座った姿勢自体がすでに『くの字』に曲がっている姿勢です。

この場合は、どんなにキレイに座ったとしても、骨盤部分が猫背の形になってしまうため、腰には負担の掛かる姿勢となってしまいます。


横向きで丸くなる寝方も腰猫背を作る

横向きの寝方は、腰猫背というよりも『背中の真ん中あたりが丸くなる』ケースが多いのですが、腰の悪い方だと腰から丸くなる場合もあります。

この寝方が習慣になっている場合は、どれだけ立ち方や座り方を意識しても、寝ているときに台無しにしてしまい、猫背型の症状が出やすくなります。


猫背型の改善と対処方法

猫背型を改善するために最優先で行うべきことは、猫背になる習慣を改めて見直すことになります。

姿勢というのは子供の頃から無意識に行っているものが多く、『悪い姿勢はそれほど取っていない』と思っていても、意識して探すと山のように出てくることも少なくありません。


猫背型を改善するためのチェック項目

立っている姿勢

  • 足の土踏まずに体重が乗っているか(かかと重心じゃないか)
  • 適度に胸を張っているか(猫背になっていないか)

日常生活

  • 顔を洗うとき
  • 座っているとき
  • トイレやお風呂のとき
  • 携帯電話(スマホ)をいじっているとき
  • 寝ているとき

家事

  • 洗い物をするとき
  • 掃除機を掛けるとき
  • お風呂を洗っているとき

育児

  • 抱っこやおんぶをしているとき
  • 授乳しているとき
  • おしめ交換のとき

仕事や趣味(スポーツなど)

  • 重い物を持っているとき
  • パソコン作業をしているとき
  • スポーツ特有の姿勢をしているとき

猫背型を改善するための対処法

腰猫背を改善するためには、立ち方と座り方を工夫する必要があります。

椅子に座っているときの対処法は、足を前に伸ばすと腰猫背が強くなるので、お尻の下に足が来るように心がけます。

さらに、上半身や頭が前に行けば行くほど背中や腰が猫背になりますので、その2点を注意します。

床や地べたに座った場合は少し難しいですが、正座の状態で、かかととお尻の間に座布団やクッションを挟み、お尻を少し高くする姿勢なら少しはマシになります。

正座がどうしても多い場合は、正座椅子を使うとそのような姿勢も取りやすくなりますのでおすすめです。

立っているときの前かがみや中腰は、完全に対処することはできませんが、膝を曲げるか足を横に開いて(開脚)腰猫背を軽減させます。

寝方に関しては、仰向けで腰に痛みが出る場合は、無理をしなくても大丈夫ですが、腰が丸くならないように気をつけてください。


腰猫背は重症化させないことが大切

今日明日で結果が出るものではありませんので、意識すれば減ることができる範囲の物を、長年掛けて少しずつ減らすくらいの対処法が良いと思います。

ただ、重症の猫背型になってしまうと、ちょっとした対処法を行った所で改善は難しいのも現実です。

そのような時は、腰痛を専門とする信頼できそうな整体などを探して、治療を行っていくことも選択肢の1つになります。

次のページでは、反り腰型についてお話したいと思います。


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