腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

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ぎっくり腰と炎症(腫れと熱)

ぎっくり腰の炎症は、筋肉・関節(骨と骨の連結)・椎間板(背骨と背骨の間のクッションのような組織)・靭帯(骨と骨をつなぐ強靭なロープのような組織)などで起こります。

ぎっくり腰は『疲労の蓄積』が主な原因で、動作などの刺激をきっかけとして『筋肉や関節の損傷(ダメージ)による腰の痛み』が出て、その結果『腫れや熱を伴った痛み(炎症)』を引き起こす症状になります。

ぎっくり腰の炎症とは、筋肉や関節にダメージが加わった結果、その部分に『腫れや熱を伴う痛み』が引き起こされる症状

ぎっくり腰は、症状が出てから2~3日間は炎症が続くので痛みも強いですが、安静にさえしていれば、それ以降は日を追うごとに炎症がおさまり、症状も痛みも改善して行きます。

ただし、ぎっくり腰が原因で『椎間板ヘルニアを同時に発症した場合』など、症状や状態が悪い場合は例外になります。

ぎっくり腰の炎症は『症状が出てから3日程度をピーク』に改善へと向かう

ぎっくり腰で筋肉や関節などに『炎症』が起こるとそこが腫れあがり、その『腫れが血管を圧迫』して血液の流れを悪くします。

血液には酸素や栄養が含まれるので、ぎっくり腰による炎症で血液の流れが悪くなると、その周辺の細胞に栄養や酸素が届かなくなります。

それにより、細胞などが酸欠状態になり活動できなくなってしまうと、『炎症による二次的な被害』が周りに広がり、ぎっくり腰の症状をよりひどくします。

炎症が進行すると『二次的な被害』でぎっくり腰の症状はさらに悪化する

さらに、炎症が起こると『脳が体を守ろう』として『筋肉や関節を固くするように指令』を出し、炎症を起こしている部分の周辺を硬直させ、結果としてぎっくり腰の症状を強くしてしまいます。

炎症が強ければ強いほど、脳は体を守ろうとして『筋肉や関節を固くしようとする』ので、『動くのも困難』なぎっくり腰の場合は、炎症もかなり強いと考えられます。

炎症が強ければ強いほど、筋肉や関節も強く固まるので、ぎっくり腰の症状も強烈に出る

ただ、ぎっくり腰になった直後に『氷で冷やす』などのアイシングをしっかり行えば、脳は『炎症がそれほど強くない』と勘違い(誤認識)して、筋肉や関節の固さを最小限に抑えることができます(詳しくはぎっくり腰の応急処置と対処法で説明します)

次回は、ぎっくり腰と腰痛の違いについてお話します。

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