腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

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椎間板ヘルニアの種類(ヘルニアの出方)

椎間板はバウムクーヘン状の『線維輪』の中にゼリー状の『髄核』が入った構造をしていますが、ヘルニアの出方によって大きく2つに分けられます。

椎間板ヘルニアの出方

ヘルニアとは『突出する』『脱出する』という意味がありますが、髄核が線維輪(バウムクーヘン)を突き破らない『膨隆型』と、線維輪を突き破った『脱出型』に分類されます。

椎間板ヘルニアではありませんが、椎間板にダメージを受けてふくらんだ『椎間板膨隆(bulging)』という状態があり、それを悪くしたものが膨隆型の『突出ヘルニア(protrusion)』になります。

脱出型ヘルニアの種類

脱出型ヘルニアは、髄核が線維輪を突き破った上に後縦靱帯まで突き破った『transligamentous』と、靭帯は突き破らない『subligamentous』の2種類に分けられます。

さらに、脱出した髄核の先端のほうが独立して遊離(分離)された状態を『脱出遊離型(sequestration)』と言います。

脱出型の方が改善は早い

手術が必要とされている椎間板ヘルニアの症状の患者に、保存治療の期間を2~3週間伸ばしたところ、脱出型ヘルニアの患者は手術を行わないでも大丈夫な人が増え、膨隆型は変化がなかったという論文があります。

他にも、脱出型ヘルニアは時間と共に小さくなりやすく、膨隆型はなかなか小さくならないという報告もあります。

脱出型ヘルニアは膨隆型に比べて強い痛みが出やすいと言われていますが、その分、改善が早いというのも少しずつ研究から報告されています。


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