腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

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アレルギー性鼻炎のレーザー治療

腰痛治療とはあまり関係ないのですが、当院にぎっくり腰でお越しになる方の原因『第二位』がくしゃみになりますので、くしゃみと大きく関連するアレルギー性鼻炎の治療について、今回はその中でもレーザー手術についてお話したいと思います。

アレルギー性鼻炎のレーザー治療に関して、ネット上で色々と探してみたのですが、体験談や信憑性の高い話がほとんどなくて、お役に立てることがあれば体験談を書きたいなと思い、今回こちらで書く運びとなりました。

長文になりますので、ブックマークにでも入れて通勤中にでもご覧ください。


私が鼻炎のレーザー治療を試そうと思ったのは12年前になりますが、その時は『鼻の中(鼻中隔)が曲がってるからできない』という医師の判断で、先日(2015年)までお預けとなっていました。

慢性化したアレルギー性鼻炎のレーザー治療に再びチャレンジしたのは、患者さんの「レーザー治療をやったら、加入している医療保険から手術代が出て医療費をまかなえた」という言葉からでした。

その患者さんから紹介を受けて、東京駅から徒歩7分くらいの所にあるレーザー専門の病院へ行くことにしました。


私はスギ・ヒノキ・ブタクサ・カモガヤの4つ花粉症に、小学校5年生頃から悩まされているのですが、3年くらい前から動物(犬や猫)やハウスダスト、寒暖差などのアレルギーで、慢性的に鼻炎が起こるようになりました。

慢性鼻炎で困るのは、口呼吸をすることで風邪を引きやすくなること(鼻から息を吸うと鼻の中で空気が温められて肺に届くが、口呼吸の場合はダイレクトで冷たい空気が肺に行くため)や、頭重や頭痛で集中力が落ちたり睡眠不足になったり、鼻がジュルジュルすることで整体師としては清潔感に欠けたり(風邪を引いているのではないかと悪い印象を与える)、くしゃみによる衝撃で背中の痛みや腰痛が起こって『ぎっくり腰の土台』を作るなど、悪いことを探すとたくさん出てきます。

特に最近は、鼻炎で鼻が詰まっていると口で呼吸をしながら食事をするので、食べ物が空気の入る気道の方に入ってしまい咳き込むことが増えたのも大きな悩みの1つでした。

慢性のアレルギー性鼻炎で悩んでいる方も、同じようなことが思い当たるのではないかな、と思います。


私が行った東京駅近く(日本橋)にあるレーザー専門の病院は、アレルギー性鼻炎以外のレーザー治療も行っている病院になるので、美容外科のような所かと思いましたが、そういう感じの雰囲気ではありませんでした。

鼻炎のレーザー治療は、粘膜の表面を焼き焦がすタイプの昔からある方法と、表面を焦がさずに内部だけにレーザーを当てる新しい方法があるようです(厳密には違うのかもしれませんが、イメージとして受け取ってください)

先生の説明によりますと、粘膜の表面を焼き焦がすレーザー治療だと、鼻の粘膜にカサブタが出来て何度か通院が必要になったり、たとえ治療の効果がなかったとしても、負担が大きいので1度受けるとしばらくはレーザーを当てられなかったりとデメリットが多いようです。

この病院では、鼻の粘膜の内部にレーザーを当てる方法を取っているようで、先生の話によると、通院も必要ないし、もし効果が無ければ1ヶ月後くらいにはもう1回できるという話でした。


こちらの病院は完全予約制で、待っている人や自分の後に来た人から推測するに、15分に1人の割合で予約が入っている模様。

そのため、問診でアレルギー性鼻炎の話をしっかり聞いてもらい、レーザーに関する詳しい説明をしっかり受けることができました。

説明内容としては、レーザー治療1回でアレルギー性鼻炎に効果が出る人は70%くらい。ただ、効果が出るというのは完全に回復するという意味ではなく、『60%くらい症状がなくなっている(40%残っている)状態』以上のことを指す、ということ。

年間通しての慢性鼻炎になると、1回のレーザー治療で効果が出る割合は50%以下に下がるので、2回くらい受ける必要があるかもしれない、という説明も受けた。

一応、レーザー治療を受けて何日間か鼻の調子が悪くなることを危惧して、片方の鼻だけを今回はお願いすることにした。


治療は問診とは別室に通され、壁際にある椅子に座らされる(この部屋がまた、なんか緊張する作りになっている)

まずは鼻の粘膜に麻酔をかけるため、(記憶が正しければ)キシロカインのスプレーを5回ほど鼻に容赦なく噴射される。

この病院を紹介してくれた患者さんが、「レーザは全然痛くないけどこの麻酔だけは少し痛い」と言っていたので覚悟を決めていたが、スピッツの曲に例えれば「涙がキラリ」程度の痛みで済んだので、とりあえずはティッシュで涙を拭いて平静を装った(本当はもっと痛くないと油断していた)

麻酔の前に「目をつむっていたら痛いのは軽減しますか?」と聞いてみたものの「関係ないと思うよ」と先生に言われたので、意地になって目を閉じていたが、結局は無念の涙を流すことになった。

麻酔も終わり『痛いのは乗り切った!』と心の中でガッツポーズを決めて余裕の表情を浮かべる僕に、『たった50秒間』のレーザー治療が始まった。


レーザー治療器が鼻の中に入っている感覚はほとんどないので、麻酔はしっかりと効いているようだ。レーザーの痛みの方はもちろんナイ・・・フのような切れ味である。

たった50秒のレーザー治療なのに10秒で全身が硬直し男泣きである。紹介してくれた人の『レーザーは全然痛くなかった』という言葉が、走馬灯のように流れ続ける悪夢の50秒間であった(人生で1番痛かった)

もし今日、両鼻にレーザー治療をやっていたとしたら、今後一週間は無言を貫き通す寡黙な男性を演じてしまう所であった。

※帰ってから色々なサイトを見ていたら、鼻炎のレーザー治療をやっている病院で働いていた人のコメントがあり、レーザー治療中に痛みを全く感じず平然としている人や、僕のように硬直してコブシを握り締める人、ギブアップする人など様々な人がいたようです。


とりあえず病院で痛み止めの薬をもらったが、「痛いのはレーザー治療中がピークだから必要ないかもしれません」と優しい看護師さんに言われたので飲まなかった。

確かに痛みが残るという感覚は全然無く、衝撃的な痛みの記憶により抜け殻となった僕が東京駅にたたずむということ以外は、大きく日常と変わることは無かった。

また、当日は鼻の粘膜に負担が掛かっているので『鼻はかまずにティッシュで拭き取るように』という指示を受ける。人によっては鼻血がでることもあるが、強く鼻をかんだりしなければその可能性も低いとのこと。

実際に僕も鼻血がでるということはなかったが、うがいをしたりすると、血がまざった茶色い痰が何度か出たりはした(透明な痰の塊のようなものはレーザー治療当日は出た)

鼻水の量は、レーザー治療から3時間くらいまでがピークだったけど、ダラダラこぼれるようなことはなく、鼻が詰まっているわけでもなかった(いつもよりも開放されている)ので、それほど苦にはならなかった。


鼻炎のレーザー治療から一晩明けて感じたことがいくつかありました。

寝ている時に、レーザー治療を行っていない左の鼻だけが何度かムズムズしたこと(普段は両方がムズムズしている)
朝起きた時に、いつも詰まっている鼻が、本日はレーザーを当てていない左だけだったこと。
1日を過ごしてみて、鼻の穴が大きくなったような気がすること(今までは鼻がいくぶん詰まっているのが正常だったので、息を大量に吸い込めるようになった気がする)

とりあえずはレーザー治療を行って1日しか経っていないので、今後も少しずつですが経過を書いていきたいと思います。

追記:手術から3日後の朝、初めて右の鼻が詰まる。喉の痛みも少しあったので、アレルギーではなく風邪が原因かもしれない。


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