腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

腰痛治療大辞典 > 内臓と腰痛 ← 現在のページ

腰痛の原因が『筋肉や骨格の歪み』か『大腸や肝臓などの病気』かの見分け方

『腰痛が内臓疾患かの見分け方』の目次

  • 内臓の機能低下は健康診断では分からない
  • 肝臓や腎臓の病気、癌でも腰の痛みが出る
  • 間違えやすい内臓腰痛4つの見分け方

『腰が痛い』という経験を初めてした時や、今までとは違う腰痛が出た時など、『この腰の痛みは内臓の病気ではないのか・・・』と、不安に思われることもあるかと思います。

こちらでは、腰痛の原因が『内臓の病気』か『筋肉や骨格の問題』かを、症状の特徴から判別する方法を4つご紹介させて頂きます。

癌などの病気や疾患で腰が痛い時の特徴を知る

健康診断を受けて数値に異常がなくても、内臓疾患や機能低下が関係していそうな腰痛の方は、私の治療経験上少なくありません。

それは、東洋医学でいう『未病(病気の手前)』という状態ですが、睡眠不足や働きすぎ、暴飲暴食や季節変わりの気温差などが原因となり、内臓機能が低下して腰の痛みが出る事もあります。

そのような内臓の症状を見分ける4つの方法は、『動作で腰の痛みが変化するか確認する』、『お腹を直接押してみる』、

『どういう時に症状が出るか確認する』、『内臓疾患や機能低下と照らし合わせる』になりますので、1つ1つお話したいと思います。

1、動作で痛みが変化するか確認する

筋肉や骨格の歪みが原因で腰痛が出る場合は、前屈(前かがみ)や後屈(体を後ろに反る動作)、側屈や回旋(体をひねる動作)で腰に痛みが出やすいのが特徴です。

内臓疾患が原因で腰痛が出る場合は、これらの動作で痛みはあまり出ません(これらの動作でストレッチの時のような『筋肉が伸ばされる感覚』があっても正常と考えてください)

動作によっては『傷んでいる内臓自体が圧迫されたり伸ばされたりして痛みが出る事』もありますが、特定の動作を除けば、運動によって腰の痛みが出る場合は、筋肉や骨格の歪みが原因で腰が痛いと考えられます。

2、お腹を直接押してみる

仰向けに寝た状態で両膝を曲げて、自分の手を使ってお腹を押し、肝臓や腎臓・大腸小腸などを刺激して、腰痛の原因が内臓か見分ける方法になります。

ただ、お腹全体は大きな筋肉(腹筋)で包まれています。

具体的には、背骨の前側に位置する『ミゾオチから骨盤』までつながる腹直(ふくちょく)筋、わき腹にある腹斜(ふくしゃ)筋、骨盤の内側に付く腸腰(ちょうよう)筋などがあります。

これらの筋肉はお腹側ですが、背骨や骨盤を支える筋肉になるため、凝り固まってしまうと腰痛の大きな原因になります(ただしコリの自覚が出にくい筋肉です)


お腹を押すときに筋肉の邪魔を減らす姿勢

両膝を曲げると腹筋はゆるむため、内臓を刺激しやすくするためにはその状態で押すと効果的です。

ただ、お腹を押したときに、明らかに筋肉をマッサージした感覚と違う『強い痛み』がある場合は注意が必要です。

大腸や盲腸などの炎症(腫れ)を伴う内臓の病気が起こっている場合は、その臓器を押すことで強い痛みが広がります。


発熱や吐き気、下痢や激しい腹痛は要注意

お腹を押した時の強い痛みと共に、発熱や嘔吐(吐き気)、下痢や血便、血尿や激しい腹痛がある場合は、内科などの受診を急いでください。

また、毎日お腹をマッサージすることで血行が良くなり、軽度な腰痛や内臓機能の低下が改善する場合もありますので、痛くない範囲で行うのも効果的です。

ただ、この方法だけでは、『筋肉や骨格の歪みが原因の腰痛』か『内臓の病気』かは判断しづらいですが、こちらで紹介している他の見分け方も使って、総合的に判断する必要があります。

3、どういう時に症状が出るか確認する

筋肉は、寝起きや椅子から立ち上がるなどの動作の時や、姿勢を正した状態で椅子に長時間座るなど、同じ姿勢を維持するときに使われます。

つまり、筋肉や骨格の歪みが原因で起こる腰痛は、動作や姿勢の維持で筋肉が使われるときに起こるのが特徴となります。

その前提を踏まえた上で、『内臓の病気』と『筋肉や骨格の歪み』による腰痛の見分け方について説明したいと思います。


動いても動かなくても腰が一定に痛い場合は注意

横向きで寝ている姿勢のように、筋肉をあまり使わない安静時に腰が痛いと感じる場合は、以下のような判断をします。

安静時の姿勢から、立ち上がったり動いたりした時に痛みが出る場合は、筋肉や骨格の歪みが原因の腰痛を疑います。

逆に、動いても動かなくても『腰に一定の症状』が続く場合は、内臓疾患や機能低下が考えられます。

たとえば、前立腺や子宮が原因で腰が痛い場合、動作で痛むのではなく、漠然と骨盤や仙骨周辺に痛みが続く、という状態が起こります。


風邪やインフルエンザが多い時期の注意点

また、インフルエンザで高熱が出ている場合も、動作に関係なく腰の痛みが出る場合がありますので、高熱がある場合はそれらを疑う必要もあります。

腰の痛みと一緒に腹痛が出ている場合は、腹筋の痛みの場合もありますが、ウイルス性の感染症や風邪が関係していることが多いので、まずはそちらを優先に考えた方が安心です。

4、内臓疾患や機能低下と照らし合わせる

腎臓の病気や機能低下があると、顔や足がむくみやすくなり、肝臓が疲れていると体全身がダルくなる、というのが一般的な症状になります。

腎臓結石などによる尿路結石は、ぎっくり腰とは違った出方で激痛を伴い、腎盂(じんう)炎や腎炎の場合は、高熱と腹痛・背中の痛みを伴います。

アルコールを飲みすぎた次の日に腰が痛い場合は肝臓が原因であったり、空腹時や食後に腹痛や腰痛が出やすい場合は胃や十二指腸、下痢が強い場合は大腸の病気や機能低下も視野に入れる必要が出てきます。

ほかには、悪性腫瘍である癌(がん)が関係する場合は、寝返りなどの動作とは関係なく、夜中になると腰の痛みが強くなったり、寝汗や体重減少などが特徴になります。


女性の場合は生理との関係も多く見られる

さらに、女性特有の病気と関係する症状もありますが、10代から生理周期で腰の痛みが強くなる場合は、体質的な部分もあると考えられます。

人によって異なりますが、生理や排卵前後に腹痛や腰痛、頭痛などを訴えるケースが多くなります。

ただ、以前よりも生理痛が強くなったり不正出血が増えたりなど、婦人科系の異常をが出てきている場合は、それらの治療を最優先に行ってください。


腹痛と足の痛みや痺れの有無で判断する

また、内臓が原因で起こる腰痛の場合、前屈みになって体を丸める(内臓を縮める)ことで、症状がやわらぐ場合もあります。

しかし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症という腰の病気も、腰を軽く丸めると楽になる場合もあるため、それを見分ける必要があります。

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の場合は、お尻から足にかけて痛みや麻痺が出やすく、ヘルニアに関しては腰を後ろに反らすと激痛が走りやすいのも特徴となります。

内臓疾患や機能低下に関しては、体を動かしたときのズキンッとした痛みや、足に痺れが出ることはあまり考えられません。

自己判断ではなく病院の受診が第一

腰痛の原因が『内臓の病気』か『筋肉や骨格の問題』か 見分ける方法を、4つご紹介させて頂きました。

基本的には4つの方法を総合的に見て、内臓が原因で腰が痛いのか、筋肉や骨格からくる症状なのかを判断していただきたいと思います。

ただ、これらも確実な方法ではないので、少しでも『この腰の痛みは内臓疾患が関係するかも』と思いましたら、病院で診断を受けてください。

もし内臓疾患や機能の一時的な低下が考えられる場合は、いつもより多めに睡眠を取ったり生活習慣を改めることで、内臓の疲労を慢性化させない事が大切になります。


↑ ページの一番上に戻る

【次】腰痛は寝方で予防!腰に良いのは仰向け・うつ伏せ・横向き?