腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

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腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰椎椎間板ヘルニアの症状とは『強いお尻や足の痛み・しびれ』になり、圧迫される神経の場所によって、坐骨神経痛もしくは大腿神経痛などと呼ばれます。

症状としては、『足のしびれ』よりも『痛み』の方が悪く、筋力低下(筋肉に力が入らない)はもっと悪い状態だと判断されます。


お尻や足の症状がなければ問題ない

腰椎椎間板ヘルニアとは?でも説明しましたが、腰痛や足の痛みやしびれの経験のない方にMRI検査を行うと、20~50代で20%以上、60代以降になると36%以上の方に椎間板ヘルニアが見つかります。

病院でレントゲンやMRIなどを受けて『腰椎の椎間板ヘルニア』と診断されても、腰痛だけの場合はヘルニアではなく『腰痛』として考え、お尻や足の痛み・しびれがなければ『問題がない』と考えて、これ以降はご覧ください。


腰椎椎間板ヘルニアの症状

2002年の医学論文では、腰椎椎間板ヘルニアの診断に使われている検査をいくつか行い、最も信頼性の高い症状がどれだったかを数値化して発表しました。

数値の指標として、100が『症状を診断するのに完璧な検査』で、50以下は『検査としては使えない』というものになりますが、

問診の段階で、足の痛みやしびれの症状がどのように出ているかを『教科書と照らし合わせて確認』するだけで、腰椎椎間板ヘルニアの診断精度は80という数値を出しました。


診断を行う上で重要な4つの症状

  • ふくらはぎ・すねまで届く痛みやしびれ
  • 神経の流れに沿った痛みやしびれ
  • せき・くしゃみで響くような痛みがある
  • 鋭い刺すような痛み

椎間板ヘルニアと断定するために最も大切だと言われている症状が、上の4つになります。

腰椎椎間板ヘルニアの症状は『神経の流れに沿った痛みやしびれ』が代表的で、筋力低下や皮膚感覚の異常(触られても感覚が鈍いなど)が出る場合もあります。

また、人によっては『安静にしてても痛みなどの違和感がある』『何かしらの動作を行うと痛みが強くなる』などの症状が出ることもあります。


教科書どおりの診断を推奨

繰り返しになりますが、腰椎椎間板ヘルニアを診断する上で『最も診断精度(医学的根拠)が高い』と言われているのは、坐骨神経痛などの足の痛みやしびれが『どこに出ているか』をしっかり把握することです。

また、レントゲンやMRIなどの画像診断は、それらを把握した後に『補助的な検査として行うべき』と、日本整形外科学会は定義しています。

つまり、腰椎の椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛は、教科書どおりに足へ痛みやしびれが出やすいので、それに沿った診断を推奨している、ということです。


【補足】この後に使われる医学用語の説明

腰椎は第1腰椎ならL1、第5腰椎ならL5と『L+数字』で表記されます。同じように、仙骨※(英語でSacrum)も第1仙椎ならS1、第5仙椎ならS5と表記されます。

また、第1腰椎と2番の間をL1/L2、第5腰椎と仙骨の間をL5/S1と表記されます。

※仙骨とは『5つの仙椎』という骨がくっ付いた骨になります(16歳くらいからくっ付き始め、34歳には完全に1つの骨になる)


圧迫される神経によって痛みは違う

腰椎は第1から第5腰椎(L1~L5)まで5つあり、それぞれの腰椎の間から別々の神経が出ています。

L1/L2(第1腰椎と2番の間)から出る神経を第1腰神経(もしくは第1腰髄)、L5/S1(第5腰椎と仙骨の間)から出る神経を第5腰神経と呼び、5つある腰神経のどこを圧迫されるかで症状は違ってきます。


ヘルニアで圧迫される神経


腰椎の椎間板ヘルニアにはいくつかの種類があるのですが、大半の場合は出ている腰神経ではなく、1つ下の腰神経を圧迫します。

L5/S1(第5腰椎と仙骨の間)からは第5腰神経が出るのですが、L5/S1の椎間板にヘルニアが起こると『第1仙骨神経が圧迫』され、その神経に関係する場所に痛みやしびれなどの症状が起こります。


第3腰椎から仙骨までの神経症状

腰椎椎間板ヘルニアで手術される人の『99%以上』は第2腰椎から仙骨までと言われています。

それぞれの神経が圧迫されると、どこに『痛みやしびれ』『皮膚感覚の異常』が出て、どのような『筋力低下(筋肉に力が入らない)』が起こるかを説明します。

ただ、『L4/L5(第4腰椎と5番の間)』と『L5/S1(第5腰椎と仙骨の間)』以外の部分は、『教科書通りの症状が出にくい』という(椎間板ヘルニアで手術をした393人分の)研究もありますので、参考程度に止めてください。

また、筋力低下は分かりにくい場合も多いので、痛みやしびれを重視したほうが症状の推測はしやすいかと思います。


第2腰椎と3番の間【L3神経症状】

【腰部】第3腰椎の高さにある腰部
【お尻】×(関係しない)
【太もも】膝のお皿の上、膝の内側
【すね】ふくらはぎ内側の上部
【足】×(関係しない)

【筋力低下】
歩いている時に脚が上がりにくいなど、太ももをあげる力が弱くなる


第3腰椎と4番の間【L4神経症状】

【腰部】第4腰椎の高さにある腰部
【お尻】お尻の上部(一部)
【太もも】膝
【すね】膝のお皿の下、すね・ふくらはぎの親指側
【足】内くるぶし、親指

【筋力低下】
膝の曲げ伸ばしの『伸ばす力』が弱くなる


第4腰椎と5番の間【L5神経症状】

【腰部】第5腰椎の高さにある腰部
【お尻】お尻の外側
【太もも】太ももの外側
【すね】すねの外側
【足】足の甲、人差し指~薬指、足の裏

【筋力低下】
つま先が上がりにくくなるので、歩いている時に地面へつま先が引っかかったり、『かかと歩き』ができなくなるのが特徴。


第5腰椎と仙骨の間【S1神経症状】

【腰部】仙腸関節(骨盤の関節)付近
【お尻】お尻のほっぺ部分
【太もも】後ろ側中央
【すね】後ろ側(ふくらはぎ)、アキレス腱
【足】外くるぶし、小指、足の裏

【筋力低下】
アキレス腱の反応が鈍るので『つま先歩き』ができなくなる。また、ふくらはぎの筋肉をつりやすくなる。


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