腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

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坐骨神経痛の痛みは筋肉が原因

腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛(お尻や足の痛み・しびれ)で、痛みを感じている場所は皮膚なのか、筋肉なのかについて調べた医学論文について説明します。

筋肉の痛みと皮膚感覚の異常を比較

MRIで『第4腰椎と5番の間』もしくは『第5腰椎と仙骨』の椎間板ヘルニアと診断されて、左右のどちらかのお尻や足に坐骨神経痛がある127人(男女比6:4、平均年齢32歳)を対象にした研究があります。

対象者にはまず、お尻から足先までを7個の領域に分けて、『安静にしていてもズキズキと感じる痛み』がどこに出ているかを教えてもらいます。

次に、7箇所に分けた場所に対して『筋肉を押したときの痛み』と『皮膚に刺激を与えた時の感覚異常(刺激に鈍感・過敏になっている状態)』について調べました。

坐骨神経痛と筋肉の痛みの多くは一致

その結果、『安静にしていてもズキズキと感じる痛み』と『筋肉を押したときの痛み』は、お尻や太ももの後ろ側・ふくらはぎに多く出ました。

皮膚に刺激を与えた時の感覚異常(刺激に鈍感・過敏になっている状態)は、足先などの末梢部分に多く出ることが分かりました。

つまり、普段からズキズキした痛みを感じている場所は『筋肉を押されても痛い』が、皮膚に刺激を与えても感覚の異常は出にくく、あまり関連していないということになります。

坐骨神経痛の痛みは筋肉が原因まとめ

椎間板ヘルニアなどで起こる坐骨神経痛は、『日常的に痛む部分』と『筋肉を押されたときの痛みの部分』が一致しやすいので、痛みを感じているのは筋肉の部分ではないかと結論づけられました。


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