大腿神経痛を見分ける体操

大腿神経痛とは、鼡径部(足の付け根)や太ももの前側のしびれや痛みが出る症状で、度合いが強いと足を引きずって歩くケースもあります。

大腿神経痛と検査

大腿神経痛の症状を引き起こしている腰椎椎間板ヘルニアでは、FNST(femoral nerve stretch test)という検査で痛みの再現がされると言われています。

私が習ったときはヨーマンテストという名前でしたが、大腿神経を牽引して神経圧迫が起こるかどうかを判断するテストになります。

ただ、太ももの前側や鼡径部に違和感や症状を感じていない場合は、検査の必要は特にありません。

FNSTのやり方

やり方としては、患者さんをうつ伏せに寝かせた状態で、片方の膝を直角に曲げます。その状態から患者の膝を持ち、上(天井方向)に少し持ち上げます。

大腿神経痛がある場合は、これで太ももの前側に痛みやしびれが出てきます(左右共に行い、左右の痛みなどを比較してください)

筋肉の柔軟性が少ない人の場合は、この検査でストレッチされるような感覚が出ますが、左右の検査をして大差がないようでしたら、問題なしと判断して良いと思います。

自分で行うFNST

自分1人で検査するやり方について、右脚を検査する場合で説明します。

まずは右肩を上にして横向きで寝ます。次に右膝を直角に曲げます。その状態から右手で右足首をつかみ背中側に引っ張ります。

ヘルニアを断定する検査ではない

ただし、椎間板ヘルニアによる大腿神経痛だけではなく、変形性腰椎症などのその他の症状でも同じような結果が出るので、ヘルニアを断定する検査ではありません。

また、大腿神経痛と関係する位置にヘルニアを起こしている141人にFNSTを行ってみたところ、検査の精度は高くないという論文も出ています。

私の経験上でも、症状の強い人は分かりやすかったのですが、あいまいな結果の方も少なくありませんでしたので、これだけで完璧に判断するのは難しい部分があるかと思います。