腰痛治療大辞典【病院で教えない腰の痛みの原因】

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椎間板ヘルニアで痛みが出る人の特徴

坐骨神経痛(足のしびれや痛み)は、椎間板ヘルニアで神経を圧迫されるだけでは1割も出ません。

腰痛のない人の70%以上に『椎間板ヘルニアが見つかった』という論文もありましたが、今回は痛みの出る人と出ない人の特徴について説明したいと思います。


精神的なストレスが痛みと関係

椎間板ヘルニアを持ちながら、坐骨神経痛(足のしびれや痛み)の症状が出ている人と出ていない人を比較した研究があります。

その結果、症状が出ている人たちは痛みのない人たちと比べて、『ストレスなどの精神的・心理的な負担』を強く感じているということが分かりました。

具体的には、仕事に対する満足度や人間関係、失業などによるストレス、不安や鬱症状、夫婦関係がうまくいかないなどが挙げられました。

さらに、『脱出型ヘルニア』『神経根の圧迫』『精神的・心理的な問題』の3つが、椎間板ヘルニアの症状(痛み)を引き起こす可能性を高める、という結果が出ました。


ヘルニアによる神経圧迫が痛みの原因?

強い腰痛や坐骨神経痛を持っていた、椎間板ヘルニアもしくは脊柱管狭窄症で手術を行った193人についての論文が1991年に発表されています。

研究の内容は、まず手術の際に全身麻酔ではなく局所麻酔を使い、手術中に患者が受け答えできるようにしました。

その状態で外科医が、椎間板や神経などを医療器具でつまんで圧迫を加えたり低ボルトの電気を流したりして刺激を与えました。

患者には、その時の痛みやしびれなどの感覚を5段階で評価してもらい、普段感じている症状と比べてもらいました。


神経圧迫が痛みの原因ではない


椎間板ヘルニアなどで『圧迫を受けていたり引っ張られている神経根』に刺激を与えた場合は、99%の確率で何かしらの症状が出て、その内の90%に『日常感じているのと同じ強い痛み』がお尻や足に出ました。

ただ、日常的に圧迫や引っ張りを受けていない神経根へ刺激を加えた場合は、11%の確率で何かしらの症状が出て、強い痛みは9%しか出ませんでした。

つまり、神経圧迫や引っ張りが起こるだけでは10人に1人も痛みが出ないので、坐骨神経痛などのお尻や足の痛みは『神経圧迫が原因とは言えない』という結果が出ました。

【参考】坐骨神経痛の痛みは筋肉が原因


炎症した神経に刺激が加わり痛みは出る

腰椎の椎間板ヘルニアの手術中に、ヘルニアでダメージを受けている神経根と、それに隣接する正常な神経根を医療用の風船(バルーンカテーテル)を使って圧迫した研究があります。

その結果、ヘルニアの方は圧迫で坐骨神経痛などの痛みが出て、正常な神経の方は感覚異常が出る程度で痛みは出ませんでした。

つまり、神経は圧迫や引っ張りだけでは痛みは出ず、炎症が加わって初めて症状が出るということが分かりました。


椎間板ヘルニアで痛みが出る人のまとめ

単純な神経圧迫だけでは、坐骨神経痛(足のしびれや痛み)は出にくい。

日常的に何かしらのダメージを受けて炎症を起こした神経に、椎間板ヘルニアによる神経圧迫などの刺激が加わって初めて坐骨神経痛は起こる。


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